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2018年10月13日

関節リウマチ EULARリコメンデーション 生物学的製剤

関節リウマチのEULARリコメンデーション
2016のPhase II以降についてです。

生物学的製剤



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2018年10月08日

関節リウマチ EULARリコメンデーション

関節リウマチの治療において
世界的にはEULARリコメンデーションが
最も基本となっているのではないかと思います。

前回まで述べてきた沢山の治療薬の
選択の順番について参考になります。

2010年、2013年、2016年と改訂され、
現在は2016が最新だと思います。
(Ann Rheum Dis. 2017 Jun;76(6):960-977.)
RA診療に携わるなら一読が必要です。

まずはPhase Iについて。

とりあえずMTXの単剤をしっかり使うという方針です。

費用対効果がとてもよく、
しかも関節破壊抑制効果もあることから、
MTXを強く推奨されています。

変わったことはステロイドの併用が
強く推奨されるようになったことです。
注意しなければならないのは
ステロイドの量が日本とは異なるという点です。

MTXが禁忌の場合はLEFもしくは
SASPで治療開始とされています。

上記加療で3ヶ月以内に改善 or
6ヶ月以内に目標達成と定められています。

3カ月で結果を出すとなると
結構MTXは早めに増量しなければならないですね。


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2018年10月07日

関節リウマチ デノスマブ

関節リウマチの関節保護目的に
デノスマブ(プラリア)も使用することが
近年できるようになりました。

エビデンスとしては以下です。

まずRAの血中RANKL濃度は高値です。
(Arthritis Rheum. 2002 Jul;46(7):1744-53.)

DESIRABLE試験
 国内第3相試験
  csDMARDs ± プラリア 60 mgを6ヶ月毎
  プラリア有りでΔTSSが小さかった

DRIVE試験(Ann Rheum Dis. 2016 Jun;75(6):983-90.)
 国内第2相試験
  MTX ± プラリア 60 mgを2・3・6ヶ月毎
  プラリア2ヶ月毎が最も骨変化が少なかった

免疫を抑えることなく関節が守れるのは
これまでにない治療方法だと思います。

関節リウマチ 骨粗鬆症で書いた通り
RAには骨粗鬆症がとても多いので
どちらの治療も兼ねて一石二鳥ですね。


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2018年10月05日

関節リウマチ ステロイド 量

関節リウマチの関節炎治療における
ステロイドの量についてです。

ヨーロッパのガイドラインでは
初期に大量のステロイドを用いて
治療しているようですが、
日本ではまだそのような使い方は
普及していないと思います。

具体的にはCOBRA試験などです。

日本での従来の使い方について今回は書きます。

プレドニゾロン換算で
5 mg/dayまではbenefitが大きい
10 mg/day以上はriskが大きい
5-10 mg/dayが患者によって選択できる幅
と一般的には言われていると思います。

しかしPSL 1 mg/dayであっても
感染症のリスクが上がるといった
報告もどんどん出てきていることから
ステロイドは使わないに越したことはないのです。

今後は日本でもヨーロッパのように
短期間に大量のグルココルチコイドを
使用するようになるかもしれません。


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2018年10月04日

関節リウマチ ステロイド

関節リウマチの関節炎の治療として
ステロイドを使うことがあります。

特に近年のヨーロッパのRAのガイドラインでは
ステロイドを初期に使うこと!となっています。
日本でも初期にある程度の量を
短期間の投与することが増えるかもしれません。

使用する上で知っておくべき超重要なことは、
ステロイドは破骨細胞を抑制できず
関節破壊は止まらない!
ということです。

つまり、、、

ステロイドは関節リウマチにおいては
単なる「痛み止め」にしかならないということ。

エビデンスとしてはステロイド使用で
疾患活動性を落としても
身体機能障害は悪化したという報告があります。
(Rheumatology (Oxford). 2008 Apr;47(4):519-21.)

※ただし間質性肺炎や悪性関節リウマチには
根治療法になると思います。

まずはそこをしっかりと理解して
治療に使っていきたいものです。


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2018年10月02日

バリシチニブ 関節リウマチ エビデンス

バリシチニブの関節リウマチに対する
エビデンスについてまとめてみました。

  RA-BEGIN(Arthritis Rheumatol. 2017 Mar;69(3):506-517.)
   DMARDs未使用
   MTX vs バリシチニブ 4 mg/day vs MTX + バリシチニブ 4 mg/day


  Arthritis Res Ther. 2017 Sep 18;19(1):208.

  RA-BUILD(Ann Rheum Dis. 2017 Jan;76(1):88-95.)
   csDMARDs不応例
   MTX vs バリシチニブ 2 mg/day vs バリシチニブ 4 mg/day
   バリシチニブ群でACR20・ACR50・ACR70反応率、DAS28ESRやCDAIやSDAI寛解率が有意に高い
   バリシチニブ群でΔTSSが有意に低い

  RA-BEAM(JADV)(N Engl J Med. 2017 Feb 16;376(7):652-662.)
   国際共同第三相試験

   対象
    MTX不応例・バイオナイーブ・中等度〜重度の活動性を示すRA(n = 1305)
    罹患期間は約10年

   介入
    MTX + プラセボ vs MTX + バリシチニブ vs MTX + ADAで16週間
    以降はMTX + プラセボ群は全員、他はレスキューの時に適宜バリシチニブ実薬に切り替え
    レスキューについてはキーオープンできないので、実はバリシチニブを使っていてレスキューでも変わらないということはある
    以下の解析にはレスキュー群の患者さんは含まれていない

   結果
    ACR20改善率
     12週:40.2%(MTX + プラセボ) vs 69.6%(MTX + バリシチニブ) vs 61.2%(MTX + ADA)
     24週:36.7%(MTX + プラセボ) vs 73.9%(MTX + バリシチニブ) vs 66.4%(MTX + ADA)
     52週:71.3%(MTX + バリシチニブ) vs 61.5%(MTX + ADA)

    ACR50改善率
     12週:16.8%(MTX + プラセボ) vs 45.0%(MTX + バリシチニブ) vs 34.8%(MTX + ADA)
     24週:19.3%(MTX + プラセボ) vs 50.5%(MTX + バリシチニブ) vs 45.5%(MTX + ADA)
     52週:55.9%(MTX + バリシチニブ) vs 47.0%(MTX + ADA)

    ACR70改善率
     12週:4.7%(MTX + プラセボ) vs 18.9%(MTX + バリシチニブ) vs 12.7%(MTX + ADA)
     24週:8.0%(MTX + プラセボ) vs 29.8%(MTX + バリシチニブ) vs 21.8%(MTX + ADA)
     52週:37.2%(MTX + バリシチニブ) vs 30.6%(MTX + ADA)

    SDAI
     低疾患活動性達成率
      12週:15.8%(MTX + プラセボ) vs 42.1%(MTX + バリシチニブ) vs 34.8%(MTX + ADA)
      24週:19.7%(MTX + プラセボ) vs 50.9%(MTX + バリシチニブ) vs 48.5%(MTX + ADA)
      52週:57.1%(MTX + バリシチニブ) vs 49.4%(MTX + ADA)
     寛解達成率
      12週:1.8%(MTX + プラセボ) vs 8.4%(MTX + バリシチニブ) vs 7.3%(MTX + ADA)
      24週:3.1%(MTX + プラセボ) vs 16.0%(MTX + バリシチニブ) vs 13.6%(MTX + ADA)
      52週:22.6%(MTX + バリシチニブ) vs 17.9%(MTX + ADA)

    CDAI
     低疾患活動性達成率
      12週:17.0%(MTX + プラセボ) vs 40.2%(MTX + バリシチニブ) vs 32.7%(MTX + ADA)
      24週:19.7%(MTX + プラセボ) vs 49.9%(MTX + バリシチニブ) vs 47.6%(MTX + ADA)
      52週:56.9%(MTX + バリシチニブ) vs 49.4%(MTX + ADA)
     寛解達成率
      12週:2.3%(MTX + プラセボ) vs 8.4%(MTX + バリシチニブ) vs 6.7%(MTX + ADA)
      24週:3.9%(MTX + プラセボ) vs 16.0%(MTX + バリシチニブ) vs 11.8%(MTX + ADA)
      52週:21.6%(MTX + バリシチニブ) vs 17.6%(MTX + ADA)

    ΔmTSS
     24週:0.9%(MTX + プラセボ) vs 0.41%(MTX + バリシチニブ) vs 0.33%(MTX + ADA)
     52週:1.8%(MTX + プラセボ) vs 0.71%(MTX + バリシチニブ) vs 0.60%(MTX + ADA)
     52週でプラセボ群が存在しているのは予測値だそうな

    Δ骨びらんスコア
     24週:0.61%(MTX + プラセボ) vs 0.29%(MTX + バリシチニブ) vs 0.24%(MTX + ADA)
     52週:1.23%(MTX + プラセボ) vs 0.51%(MTX + バリシチニブ) vs 0.42%(MTX + ADA)
     52週でプラセボ群が存在しているのは予測値だそうな

    Δ関節裂隙狭小化スコア
     24週:0.29%(MTX + プラセボ) vs 0.12%(MTX + バリシチニブ) vs 0.10%(MTX + ADA)
     52週:0.58%(MTX + プラセボ) vs 0.21%(MTX + バリシチニブ) vs 0.19%(MTX + ADA)
     52週でプラセボ群が存在しているのは予測値だそうな

   バリシチニブ群でプラセボよりHAQ-DI・DAS28-CRPが有意に改善
   1週目で改善が見られる
   関節破壊もバリシチニブで抑制された
   ADAよりもACR20反応率やDAS28-CRP改善については有意に高い効果あり

   >>>

   2次解析(Ann Rheum Dis. 2017 Nov;76(11):1853-1861.)

  RA-BEACON(N Engl J Med. 2016 Mar 31;374(13):1243-52.)
   対象
    TNFi効果不十分 or 忍容性なし
    csDMARDsを使用し中等度以上の疾患活動性RA
   介入
    プラセボ vs バリシチニブ 2 mg/day vs バリシチニブ 4 mg/dayで16週間
    以降はレスキュー治療が入る
   結果
    ACR20改善率
     12週:27.3(プラセボ) vs 48.9(2 mg) vs 55.4(4 mg)
     24週:27.3(プラセボ) vs 44.8(2 mg) vs 46.3(4 mg)
    ACR50改善率
     12週:8.0(プラセボ) vs 20.1(2 mg) vs 28.2(4 mg)
     24週:13.1(プラセボ) vs 23.0(2 mg) vs 29.4(4 mg)
    ACR70改善率
     12週:2.3(プラセボ) vs 12.6(2 mg) vs 11.3(4 mg)
     24週:3.4(プラセボ) vs 13.2(2 mg) vs 16.9(4 mg)
    DAS28-hsCRP
     低疾患活動性達成率
      12週:9.1(プラセボ) vs 24.1(2 mg) vs 31.6(4 mg)
      24週:11.4(プラセボ) vs 20.1(2 mg) vs 33.3(4 mg)
     寛解達成率
      12週:4.0(プラセボ) vs 10.9(2 mg) vs 16.4(4 mg)
      24週:6.3(プラセボ) vs 10.9(2 mg) vs 21.5(4 mg)
     変化量
      12週:-0.83(プラセボ) vs -1.49(2 mg) vs -1.79(4 mg)
    SDAI
     低疾患活動性達成率
      12週:9.1(プラセボ) vs 22.4(2 mg) vs 28.2(4 mg)
      24週:14.2(プラセボ) vs 22.4(2 mg) vs 31.5(4 mg)
     寛解達成率
      12週:1.7(プラセボ) vs 2.3(2 mg) vs 5.1(4 mg)
      24週:2.3(プラセボ) vs 4.6(2 mg) vs 9.0(4 mg)
    CDAI
     低疾患活動性達成率
      12週:10.8(プラセボ) vs 23.6(2 mg) vs 27.7(4 mg)
      24週:15.3(プラセボ) vs 23.0(2 mg) vs 31.1(4 mg)
     寛解達成率
      12週:1.7(プラセボ) vs 2.9(2 mg) vs 5.6(4 mg)
      24週:3.4(プラセボ) vs 4.6(2 mg) vs 9.0(4 mg)

    バリシチニブ群でACR20(12週)とSDAI寛解到達率(24週)で有意に改善
    HAQ-DIやFACIT-Fなども有意に改善
   >>>
   (Ann Rheum Dis. 2017 Apr;76(4):694-700.)

  RA-BEYOND
   延長試験

  RA-BALANCE
   MTX不応性
   プラセボ vs バリシチニブ 4 mg/day

読めていないものや読み取りもまだまだなものもあります。
ぼちぼちと充実させていこうと思います。



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2018年09月28日

バリシチニブ 関節リウマチ

バリシチニブは関節リウマチへの
第二のJAK阻害薬として
2017年7月に承認されました。

適応については全例市販後調査の為の使用ガイドラインでは、
 MTX > 8 mg/wを3ヶ月以上でもコントロール不良
  圧痛関節 ≧ 6、腫脹関節 ≧ 6、CRP ≧ 2 or ESR ≧ 28 mm/h
  DAS28-ESR、SDAI、CDAIでmoderate activity以上
 ※MTX投与不可能例は適応なし
となっております。
望ましい条件として
WBC ≧ 4000、リンパ球 ≧ 1000、βD陰性も
記載されています。

RAへの使い方ですが、
4 mgを1回/day
→効果があれば2 mgを1回/day
eGFR 30-60では2 mgを1回/day
高度の脱水を引き起こす発熱、熱中症、食欲低下、嘔吐、下痢などでは一時休薬すること
となっています。

レスポンスが早いのは
トファシチニブと同じです。

費用は3割負担の方ならば
4週間4 mg錠を使うと43870円です。
他のバイオと同じくらいの価格です。


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2018年09月16日

バリシチニブ

バリシチニブはトファシチニブと並ぶ
JAK阻害薬の一つです。

ただし全く同じではなく、
バリシチニブはJAK 1/2の阻害薬です。
gp130ファミリー分子(IL-6、IL-20、IL-22など)シグナルと
II型IFNシグナルを阻害するとされています。

また代謝についてもTOFとは
少し異なります。

バリシチニブは腎排泄なのです!


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2018年09月14日

トファシチニブ 併用薬

トファシチニブを使うときは
併用薬で注意すべきものがあります。

それはCYP3A4に関わるものです。

具体的には以下の通りです。

  グレープフルーツ
  薬剤
   代謝阻害効果あり→併用の場合は5 mg/dayに減量も
    マクロライド
    ノルフロキサシン
    アゾール系抗真菌薬
    カルシウム拮抗薬
    アミオダロン
    シメチジン
    フルボキサミン
    抗HIV薬
    テラブレビルなどC型肝炎抗ウイルス薬
    フルコナゾール
    タクロリムス
    シクロスポリン
   CYP3A4誘導薬→Tofaの効果減弱の可能性がある
    抗てんかん薬
    リファンピシン
    リファブチン
    モダフィニル

TacなどはRA治療において
MTXが困難な場合などに使用されています。
Ca拮抗薬も生活習慣病に対して
使用されていたりします。

注意が必要ですね。


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2018年09月13日

トファシチニブ 副作用

トファシチニブの副作用についてです。

上気道感染など感染症がやはり多い印象です。

重大な副作用は6%程度と言われています。
しかし、80歳以上、感染症 (帯状疱疹を含む)・間質性肺炎の既往、
間質性肺炎合併、糖尿病、RA class 4、
PSL 5 mg/day以上、リンパ球数 500-100 /mm3といった
重大な副作用リスクがある人では10%以上と言われています。

好中球減少
リンパ球減少
ヘモグロビン減少

帯状疱疹(Arthritis Rheumatol. 2014 Oct;66(10):2675-84.)
 リスク
  65歳以上
  帯状疱疹の既往→これが通常の人と異なる点!
 頻度
  4%
  特に投与期間が長くなるほど罹患率が上がることはない
  アジアで多い
  12.1/1000人・年(Mod Rheumatol 25 558-561 2015)

肺炎(βD・BAL・PCPのPCR・マイコプラズマ・クラミジア・レジオネラ)
HBV再活性化
ヘルペスウイルス感染
結核

胃腸障害
消化管穿孔
肝機能障害
間質性肺炎
 疫学
  投与開始から3ヶ月以内が多い

などが副作用として挙げられます。

悪性腫瘍については高くはないと
報告されていますので
その点はまず安心できるかと思います。
(Ann Rheum Dis. 2017 Jul;76(7):1253-1262.)

具体的な数字が知りたければ
全例調査の結果が示してある
適正使用情報を見てみてください。
(vol. 9が最新でしょうか?)


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2018年09月12日

トファシチニブ 関節リウマチ エビデンス

トファシチニブの関節リウマチに対する
エビデンスについてです。

ORAL studyシリーズです。

バイオは皮下注射や点滴でしたから、
経口投与に戻るという意味の
oralなのでしょうか。
印象深い名前です。

  ORAL scan(Arthritis Rheum. 2013 Mar;65(3):559-70.)
   国際共同第III相試験
   MTX効果不十分
   MTX + プラセボ vs MTX + TOF
   TOF追加群でACR20が改善、1カ月でHAQは改善

  ORAL standard(N Engl J Med. 2012 Aug 9;367(6):508-19.)
   海外第III相試験
   MTX効果不十分患者
   MTX + プラセボ vs MTX + Tofa vs MTX + ADA
   TOF群はACR20、DAS28寛解率でADAと同程度に有効

  ORAL step(Lancet. 2013 Feb 9;381(9865):451-60.)
   海外第III相試験
   1剤以上のTNF阻害薬効果不十分例
   MTX + プラセボ vs MTX + Tofa
   TOF群では2週後からACR20が25%改善、DAS28寛解率も有意に改善
   3ヶ月でHAQ-DIは改善

  ORAL solo(N Engl J Med. 2012 Aug 9;367(6):495-507.)
   海外第III相試験
   1剤以上のDMARDs(Bio含む)に効果不十分のRA
   ゼルヤンツ単剤 vs プラセボに切り替え
   →6ヶ月の観察でACR、HAQ-DIが改善
   ※DAS28寛解についてはプラセボと有意差がつかなかった!
   >>>単剤治療だけでは不十分と言える
   ※長期成績はないので骨破壊は言及なし

  ORAL sync(Ann Intern Med. 2013 Aug 20;159(4):253-61.)
   1種類以上のDMARDに効果不十分なRA
   これまでのDMARDs + プラセボ vs これまでのDMARDs + ゼルヤンツ
   TOF群でACR20、DAS28寛解率が良い

  ORAL strategy
   MTX抵抗性RA
   TOF vs MTX + TOF vs MTX + ADA
   TOF単剤では他の2群より優位性を示せなかった

  ORAL start
   MTX未治療RAに対してMTX vs TOF
   TOFが良かった

 LTE
 ※2016/07時点で長期使用成績は少ない→2017/09時点で長期使用成績が出てEULARのphase IIに使っていいことに


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2018年09月11日

トファシチニブ 関節リウマチ

トファシチニブの関節リウマチに対する
使い方については
トファシチニブ使用ガイドラインが
策定されていますので一読してください。

@MTX投与が難しい場合は原則投与しない。
A疼痛関節6以上、腫脹関節6以上、
 CRP 2以上 or ESR 28 mm/h以上で推奨。
 DAS28ESR・SDAI・CDAIで
 moderate以上の場合も考慮。
BWBC ≧ 4000 /mm3、
 リンパ球数 ≧ 1000 /mm3、
 βDグルカン陰性が望ましい。

とTOFの適応が書かれています。

実際の使い方は5 mgを2回/日が基本で、
中等度〜重度の腎障害、中等度の肝機能障害があれば
1回/dayに減量して使っています。

参考になれば幸いです。


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2018年09月09日

トファシチニブ 薬物動態

トファシチニブの薬物動態についてです。

半減期は3時間ととても短いです。

代謝は7割が肝臓で行われます。
主にCYP3A4で代謝され、
一部はCYP2C19で代謝を受けます。

TOFの3割は腎排泄です。

ですから禁忌事項に重度の
肝機能障害という項目が
入っているのだと思います。


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2018年09月08日

トファシチニブ

トファシチニブはJAK阻害薬の一つです。

作用機序はJAK 1/3の阻害です。
JAK1はそもそもは狙ってなかったようです。
そのためCD4陽性細胞の活性化が弱くなる
という副作用が出てしまっているようです。

TOFは関節リウマチの治療では
少し前までは最後の砦的なポジションにいました。
今後はもう少し早く登場するかもしれません。


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2018年09月07日

JAK阻害薬

JAK阻害薬はとても新しいお薬です。
tsDMARDsに分類されています。

IL-2, 4, 7, 9, 15, 21のシグナル伝達で
ヤヌスキナーゼ(JAK)という
リン酸化酵素が共通して下流にあるため
JAK阻害薬が開発されたそうです。

JAKにはJAK1、JAK2、JAK3があり、
それぞれ発現している細胞などの差から、
JAK3を特異的に抑制したかったようです。

しかしそう簡単に問屋はおろしてくれなかった。

現在のところ関節リウマチに使える
JAKiは2種類しかありません。

トファシチニブとバリシチニブです。

TOFはJAK 1/3の阻害薬、
バリシチニブはJAK 1/2の阻害薬
となってしまいました。

このJAKの差がどれほどの臨床的な
アウトカムの差になるのかは、
正直"にかわ"には難しいです。笑

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2018年09月06日

生物学的製剤 効果不十分

生物学的製剤だって完璧な薬ではありません。
当然効かないこともあるのです。
効果不十分と言います。

無効の場合の対応は以下の通りではないでしょうか。
(Nat Rev Rheumatol. 2015 May;11(5):276-89.も参考にしてください)

@アドヒアランスの確認
そもそも皮下注製剤は悪いと言われています。
(Clin Exp Rheumatol. 2017 May-Jun;35(3):423-430.)

具体的には
 毎週の製剤:アドヒアランス未達成率17.4%
 2週毎の製剤:アドヒアランス未達成率14.4%
 4週毎の製剤:アドヒアランス未達成率6.4%
と言われています。

別の報告では25%がアドヒアランス不良とのことです。
(Clin Rheumatol. 2016 May;35(5):1335-9.)

ALIGN試験、PASSION試験なども参考にしてください。

A一次無効ならBio切り替え

B二次無効なら
 増量
 Bio切り替え(一時的なフレアアップの時はステロイド増量)
  別の作用機序に
   JAMA. 2016 Sep 20;316(11):1172-1180.(これは1次無効も混ざっている)
   TCZから(Clin Rheumatol. 2016 Nov;35(11):2829-2834.)
  2nd-TNFi
 csDMARDsの増量や追加
  IFX効果不十分へのMTX増量(Ann Rheum Dis. 2005 Sep;64(9):1379-80.)

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2018年09月05日

生物学的製剤 選択

生物学的製剤の選択は
特に決まったものはありません。

医療経済的には何かしらの
バイオマーカーを決めて
使う前からどのバイオが効きそうか
ある程度評価できる方が望ましいです。

しかしそれが今のところ
見つかっていないために
最初の様な結論になります。

とはいえ、それぞれのドクターで
それぞれのbio製剤の選択方法が
あったりするものです。

例えばあるドクターは、、、
 アレルギー体質:TCZ・ABT
 MTX高用量内服可能:ADA
 80歳以上:ETN、ABT、GLM
 合併症あり:ABT、ETN
 経済的に困難:ETN、TCZ
 Bio freeにしたい:IFX、TCZ
といっていたりします。

また別の医師は、、、
 増量が必要そう(IFX、GLM、ADA)
 慢性感染症あり→半減期が短いものを(エンブレルとか)
 バイオフリー寛解を目指す
  抗体製剤が可溶性受容体製剤より良いためIFX、GLM、ADA
  TNF製剤がnon TNF製剤より達成しやすい
 長期間使用できる(抗体製剤への抗体形成が少ないもの)
 値段:IFX-BSが最安、TCZは体重が軽ければ安い
としていたりします。

さらにさらに
 MTX使用可能→TNFi
  ADA
  経済的に困難ならETN
 MTX使用不可能→IL-6、ABT、JAK
  合併症・高齢者あり→ABT
   ACPA高陽性→ABT
  なければTCZ
という先生も。。。

ま、生物学的製剤の選択については
医師の裁量ということです。
上記を参考にしながら自施設の先輩方の
治療選択の手順を習得していってください。

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2018年09月04日

生物学的製剤 導入前 検査

生物学的製剤の導入前の検査は
忘れることがないようにしたいですね。

開業医の先生のところでスクリーニングが
不十分もしくは忘れられていて
大変な状態になって送られてくるケースも
ないことはないですから。

自分のバイオ導入時のテンプレートです。

 アレルギー:なし
 感染症
  結核:既往歴、暴露歴、ツベルクリン反応、T-spot、喀痰検査、CXR・CT、治療歴
  NTM:既往歴●、暴露歴●、喀痰検査●、CXR・CT、治療歴●
  EBV:EBNA抗体●、EA-DR-IgG●、VCA-IgM●
  βD
  HBV
  HCV
 うっ血性心不全:BNP●、心エコー●
 脱髄疾患:
 悪性腫瘍
  便潜血、下部消化管内視鏡
  上部消化管内視鏡
  胸部CT:
  前立腺
  子宮頸癌
  乳腺
 手指の変形:なし
 財政面
 MTX使用:可/不可

バイオ導入前のスクリーニングの
参考になれば幸いです。


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2018年09月03日

アバタセプト 使い方

アバタセプトの関節リウマチに対する使い方です。

 点滴
  体重60 kg未満では500 mg
  体重60-100 kgでは750 mg
  体重100 kg以上では1000 mg
  以上を30分かけて点滴
  初回(0週目)→2週間後(2週目)→2週間後(4週目)→4週間毎(8週目以降)

 皮下注射
  投与初日に負荷投与を行う場合
   投与初日に点滴+追加で125 mgを皮下注
   その後毎週行う
  投与初日に負荷投与を行わない場合
   毎週125 mgを皮下注
  点滴から皮下注への移行
   次回点滴予定日に初回皮下注を行う

『RAに対するアバタセプト使用ガイドライン』も参考にしてください。


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2018年09月02日

アバタセプト 関節リウマチ

アバタセプトの関節リウマチの
治療で用いた時のエビデンスです。

 IM101-100(Mod Rheumatol. 2013 Mar;23(2):226-35.)

 IM101-071(N Engl J Med. 2003 Nov 13;349(20):1907-15.)

 AIM(Ann Intern Med. 2006 Jun 20;144(12):865-76.)

 ATTAIN(N Engl J Med. 2005 Sep 15;353(11):1114-23.)

 ASSURE(Arthritis Rheum. 2006 Sep;54(9):2807-16.)

 ATTEST(Ann Rheum Dis. 2008 Aug;67(8):1096-103.)
  対象
   MTXで効果不十分なestablised RA
  介入
   ABT + MTX vs IFX + MTX vs プラセボ + MTX→197日目でABT + MTXに変更
   →その後全員オープンラベルでABT + MTX
  結果
   DAS28-ESR変化量
    197日目:-2.53(ABT + MTX) vs -2.25(IFX + MTX) vs -1.48(プラセボ + MTX)
    365日目:-2.88(ABT + MTX) vs -2.25(IFX + MTX)

 IMI101-250(Mod Rheumatol. 2014 Nov;24(6):885-91.)

 ACQUIRE(Arthritis Rheum. 2011 Oct;63(10):2854-64.)

 ALLOW(Ann Rheum Dis. 2012 Jan;71(1):38-44.)

 ACCOMPANY(Arthritis Care Res (Hoboken). 2013 May;65(5):718-28.)

 AMPLE試験(Arthritis Rheum. 2013 Jan;65(1):28-38.)(Ann Rheum Dis. 2014 Jan;73(1):86-94.)
  対象
   MTXで効果不十分、バイオ未治療の2年程度のRA
  介入
   ADA 125 mg/w皮下注射 vs ABT 40 mg/w皮下注射
  結果
   ACR20
   ACR50
   ACR70
   ACR90
   >>>
   ABTはADAに非劣性

 バイオスイッチでの継続率(ACTION試験)
  ACPA陽性・心血管疾患ありでは継続率が高い

 日本人の効果について(市販後調査、Mod Rheumatol. 2016 Jul;26(4):491-8.)

などの臨床研究があります。
大変申し訳ないのですが、
まだ論文を全てまとめられていないのです。

またボチボチやっていこうと思います。


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